ミッション・ビジョン・バリュー

ミッション・ビジョン・バリュー

ミッション・ビジョン・バリュー図
Our Mission

醸造を原点とし、技術と感性を高め、
世界中の人々がともに喜び合える感動に満ちた社会を実現する


フジワラテクノアートのルーツは、1933年、創業者・藤原研翁が興した藤原製作所。醸造機械の製作からスタートした小さな町工場です。創業から80余年という長い歴史の中で、ひたすら道を究め、道を切り拓いていくことで、醸造分野において、日本、さらに世界中を見渡してもどこにも存在しない「唯一無二の技術力」を持つ企業となり、その技術は一般食品や食品以外にも応用され、事業のフィールドも醸造という枠を超えて大きく広がりつつあります。

感性とは、時代を読み取るアンテナ、新しい潮流を生み出すセンス、まっすぐに行動するチカラ。そして、すべての中心にあるのが、お客様に尽くす「心」です。醸造とは本来、大変な手間と時間をかけてじっくりと丹念に醸し出すもの。そこに醸造家の愛情や強い思いが加わるから、人々に大きな感動を与えられます。私たちも同じで、一見すると武骨な機械にも、苦労と喜び、発見、感謝などお客様への多くの思いが宿っています。

物理的な力で、人の心は動きません。相手に対する強い思い、心の力が、人に感動を与えます。目の前のお客様に心を尽くすとともに、その先にいる方々の幸せ、家族団らん、子供たちの笑顔に思いを馳せながら仕事をする。心のある技術が、フジワラテクノアートの強みです。
Our Vision
開発ビジョンの目的

開発ビジョンの目的は「心豊かな循環型社会への貢献」です。それを目指すルートとして「環境問題の解決」「エネルギー問題の解決」「食糧問題の解決」「豊かな食文化の追求」という4つの分野へのアプローチを試みます。手段となるのは「微生物インダストリー」で、微生物の潜在能力を引き出し広く利用する産業分野のこと。麹づくりで培った固体培養技術が重要な基盤技術の一つとなります。


世界で微生物インダストリーを共創

バイオによる環境・エネルギー問題への取り組みは、新たな産業振興や経済成長へと結びつけることで一気に加速します。ただし、産業として成立させるには、機械化による大量生産とコスト削減が必須です。私たちが得意とする固体培養技術は、有用微生物の大量培養により酵素などの有価物を効率よく生産するもので、バイオ技術の産業化への道を開く基盤技術となります。今後は産学官の連携を強め、「共に思い、共に創る」という共創により、微生物インダストリーを世界中で展開していきます。

Our Value
4つのバリュー
社会における価値

醤油、味噌、清酒、焼酎、酢、みりんなどは、和食に欠かせない醸造食品です。技術の進歩は著しく、手造りと遜色ない、あるいは手造りを凌駕するような味へと品質を高めることに成功しています。熟練の職人の経験と勘に頼っていた部分を完全データ化し、先進技術を取り入れてより高度な醸造プロセスを再現。しかも、そのデータは改良が加えられ、後継者の問題に悩まされることなくお客様の財産として永久に残ります。
2013年、「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。その後のミラノ万博でも日本館が大盛況だったように海外での和食人気は高まる一方ですが、国内では若者を中心に和食離れが進むという逆転現象が起きています。海外での和食人気を単なるブームでは終わらせず、長期間にわたり定着させること。国内では和食の良さを再認識してもらい、食卓の主役として返り咲かせること。どちらも、質の向上、本物志向がキーワードとなります。
今後もフジワラテクノアートは、質を高め本物の味を追求するお客様の思いをしっかりとサポートし、日本食文化のさらなる発展に貢献していきます。



お客様にとっての価値

お客様のために誠心誠意尽くすのが、フジワラテクノアートの向き合い方です。
根底にあるのは、ビジネスパートナーとしての自覚です。与えられた仕事ではなく、お客様と一緒になって取り組む共同作業であること。綿密な打ち合わせの中でお客様の真意をつかみ、その希望をかなえる、できれば期待をさらに上回る提案をしていく。お客様が目指すゴールは、私たちが目指すべきゴールでもあるのです。



組織としての価値

フジワラテクノアートの人材構成は、若手社員の増加、女性の積極的な登用と抜擢、そして外国人採用など人材グローバル化。創業以来の伝統を大切にしながらも、人材の多様性を生かした新しい組織のあり方を常に模索し続けています。
キーワードとなるのは、「個性の尊重、能力の結束」です。社員一人ひとりがプロフェッショナルであろうとし、全力で技術を磨き、仕事に邁進する。それは、単なる同じ職場の仲間意識ではなく、仕事という同じ目的に向かって突き進む「同志」とも言える関係です。
ピラミッド型の組織よりも、上下の距離、部署間の垣根を取り除いた限りなく水平に近い組織を目指します。経営陣も一人の社員であり、全社員が同じ目線でともに未来を語れる場でありたいと願っています。

また、協力業者についても総じてレベルが高く、対応もスピーディです。お客様の為に徹底的に尽くすというフジワラテクノアートのやり方を熟知しており、指示しなくても先回りして仕事に取り組んでくれます。仕事に対する共通の目標、同じ思いがあれば、役職も部署も会社さえも関係なく組織として結束できるのです。



未来に向けた価値

創業以来80余年、フジワラテクノアートの屋台骨を支えてきたのは、醤油、味噌、清酒、焼酎などの醸造機械・プラントです。これからも、それらが主力製品であることに変わりはありません。その一方で、未来に向けて、醸造の力を生かした新しい価値創造への挑戦が始まっています。

ひとつめは、一般食品分野への挑戦です。醸造技術からフジワラテクノアートが創造した固体培養技術や粉体殺菌技術などを世界の人たちが享受できるように、地球規模でこれらの技術の産業化に貢献することです。
もうひとつは、地球を舞台にしたグローバルな事業展開です。固体培養技術の本質は、有用微生物の大量培養によって世界の人たちが必要とする有価物をつくりだすことです。

どちらも、高度な醸造技術の蓄積がなければ実現できない事業です。フジワラテクノアートは、今後も醸造を原点とする技術が持つ無限の可能性に着目し、新しい価値創造への挑戦を続けます。