技術マップ

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2050年へのイノベーションを可能にする
フジワラテクノアートの多彩な技術を紹介

当社は醸造を出発点としてプラントシステム支えるコア技術・基盤技術を磨いてきました。伝統技と新たな技術を組み合わせることで、さまざまな製品・サービスを提供しています。
フジワラテクノアートの技術
フジワラテクノアートの強みは、醸造家の感性、スキル(匠の技)を機械化・自動化する技術があること。日本酒づくりで言えば、杜氏が経験と感覚で行っていた各製造工程を醸造の基本原理に基づき忠実に実現すること。酒蔵特有の味や個性を保ちながら高い生産性を実現することができます。

この機械化・自動化の実現には、さまざまな技術が必要です。
まず、機械設計やシステム設計、溶接、機械加工、仕上げ組立など、あらゆるものづくりの要素となる技術。そして、醸造に必要な原料処理技術や固体培養技術といった基盤技術。機械を安定して運転できるよう制御技術も欠かせません。さらに今後は、AI・IOTなどの情報処理・制御知能化技術、熱・流体・強度などの解析技術も強化していく方針です。私たちが有する強み技術の中でも、中核をなすのが「微生物の力を産業化する技術」です。その最初の入口は、日本酒、焼酎、味噌、醤油などの発酵食品に必要な麹を大量につくる製麹装置でした。その後、ファジー制御などを加え、麹づくりの完全無人化、大量生産を実現するなど、固体培養技術が飛躍的に向上。また、微生物への取組みは、画期的な粉体殺菌技術を生み出すなど、新たなビジネスへの可能性を広げる核心的技術となっています。

フジワラテクノアートの歴史
技術面で分岐点となったのは、20世紀中盤、一般産業機械、食品機械分野への進出です。醸造機械とは畑違いの分野でしたが、技術力が飛躍的に向上。特に、高度な加工・組立・仕上げの技術が蓄積したことで、精度の高い機械が製造できるようになりました。これらの技術を生かして、醸造分野でもさまざまな種類の原料処理装置、製麹装置などを開発。納入した製品はお客様から高い評価を得て、お客様は全国に広がっていきました。ご依頼内容もハードルが上がり、困難と思われる課題にも全力で挑んだ結果、技術力を高めることができました。

洗穀・浸漬、蒸煮、冷却などの原料処理技術や、製麹で培った固体培養技術、そして醸造の質を高める発酵・圧搾・蒸留・精製技術。ひとつひとつの仕事に取り組む過程で、醸造に必要なあらゆる要素技術を獲得できたわけです。そういう意味で、フジワラテクノアートの技術はお客様とともに築き上げた財産と言えます。

一方、ビジネス面においては、1960年代後半から輸出を開始。その後、約30か国で活動を展開し、海外事業が事業の柱のひとつとして成長してきました。また、醸造機械の製作だけではなく、建屋の設計を含めた醸造プラントをトータルに建設するプラントエンジニアリング事業も実績を積み上げています。 私たちが獲得した技術は、私たちだけのものではありません。お客様のための技術であり、社会のための技術なのです。