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高岸 佑典

岡山大学 大学院 自然科学研究科 機械システム工学専攻 卒
2015年4月 入社
技術営業部 係長

人と機械の間をやさしさでつなぐ感性と技術

人の動作を研究することで良いものづくりへとフィードバック

大学時代に視線を入力を用いたPC機械の研究をしていました。機械ではなく「人」の研究です。車の運転やパソコン、携帯電話など、物を使うのは人間、その人間の動作を研究することで良いものづくりへとフィードバックできるというものでした。岡山で学生時代を過ごしたこともあり、県内で機械系に絞り就職活動をしました。
フジワラテクノアートを知ったのは、今当社に出入りしている協力会社に知人がいて、おすすめしていただいたことがきっかけです。
実際何人かの社員の方にお会いしましたが、その方々もとても印象が良かったです。
当時の採用担当の荻野さんとお話したときのことを覚えています。人事というのは選ぶ側なので、普通学生に会うと評価をすると思うのです。でも、私たち学生を見てた目線が「選ぼう」ではなく「来て欲しい・どうすれば来てもらえるか」という対応で、相談にも乗ってくださり、丁寧に話を聞いてくれました。
もちろん日本酒や味噌という醸造関係で日本のシェアをとっているという企業の魅力もあり、縁があり入社することができました。


今になって思うことですが、入社してみると大学時代の研究が仕事に繋がっています。お客様が使いやすいプラント(機械)という目線で考えると、タッチパネルの高さや操作ミスをしない制御盤の配置など、当たり前のことがきちんと意味をなしていることに気づかされます。

経験が自分の強みと個性になる
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研修は技術部へ配属され、初めての仕事が大手味噌メーカー様の麹空気輸送装備(社内実績外能力)のテスト計画でした。現地にテスト設備を導入し、能力テストを実施するという案件でしたので、お客様の社員の方ともつながりができます。このテスト結果が2年後、実機設備の受注に繋がり、そして今の技術営業部に異動になり営業担当交代時にも好影響となりました。
その味噌メーカー様との仕事のご縁から、同じ長野県で別の案件も担当することになり、今では、長野、山梨、静岡(一部新潟、愛知、静岡)の味噌メーカー様をメインに担当しています。営業というと新規顧客の開拓というイメージを強くもつ学生さんもいるかもしれませんが、弊社の場合は、お客様の工場での生産維持が一番大切と思っていますので、現地に赴き、工場設備のメンテナンス、更新の提案・改善が主な業務です。私も前の担当からの引き継ぎでいろんなお客様の現場をみながら自分らしい営業スタイルを築いています。
また、2年半技術部で機械や設計に携わったことで、機械や工事のこともある程度把握しているため、図面を書いたりもできることが私の営業の強みになっていると思います。


2020年以降は、新型コロナウイルスの影響で出張ができず、営業活動に支障が出ましたが、発酵食品には免疫効果が期待されることから味噌や納豆業界の動きは活発でした。お客様に調査のサポートをしていただくことが増えましたが、電話やWeb会議などを利用して営業活動を行っています。今までだと「来週なら行けます」という話が、「今週やりましょう」というスピード感になりました。
昨夏には工事の重複もあり、中型設備工事の監督も行いました。今までにやって来た業務との違いもあり、苦労しましたが勉強になりました。もちろんメインは営業ですが、製造、技術のことがわかっていればフォローができます。諸々を理解した上での営業活動をこれからもしていきたいと思っています。

会社のビジョンを胸に

年に一度FOOMA JAPAN (国際食品工業展)という大きな展示会があります。アジア最大級の「食」の総合トレードショーで、食品機械を中心に原料処理から製造、物流にいたるまで食品製造プロセスの上流から下流まで、あらゆる分野の製品や技術およびサービスなどが一堂に集結します。2019年春の展示会の企画担当を任され、プレゼン内容やブースレイアウトを計画しました。その年掲げられたテーマが「食の技術のニッポン力(りょく)」。「食」の安全安心を固守しつつ、省力化、省人化、高付加価値化、そして業界を取り巻く人手不足を補う最新の自動化など、未来を見据えたものであり、会社のビジョンとも類似していたためSDGsを背景とし、フジワラテクノアートのできることを展示しました。
営業として、会社の考え方に触れる機会を早めに得ることができたのは大きなプラスだったと思います。

醸造というカテゴリにおいて、国内外で9割のお客さんが当社を認知しています。そこからさらに一般食品の分野においてもっと当社の技術や製品を知ってもらうことにもつなげていきたいと思います。おかげさまで2019年は清酒業界が好調な年でもあり、展示会でも注文を頂くなど忙しい一年でした。
そして前年から取り組んでいた甘酒メーカー様の大型案件も無事に達成することができ、お客様からの感謝のお言葉と、会社からは社長賞をいただき、とても印象に残った仕事になりました。

自分の仕事を楽しめるか

仕事をする目的は人それぞれだと思います。私の場合は給料はあまりモチベーションに繋がらなくて、やる気が持てるかどうか。自分の仕事を楽しめるかどうかです。
フジワラテクノアートの製品はどこからでも買える訳ではないので、難解な要望や厳しい納期を言われることもあります。交渉で成功体験も失敗体験もありますが、営業をしていると「一緒にやろう」というエネルギーがお客様との間に生まれることがあって、その関係性ができた時や、結果に満足して感謝の言葉をいただけたりすると「ああ良かった」と思います。そういうことが私の原動力になっていると思います。

就職活動中の皆さんに一言あるとすれば、自分を偽らないでほしいと思います。しんどくなりますから。ブランドとか会社規模とか、そういうフィルターだけで選んでしまうと結局楽しくなくなってしまうと思います。好きなことややりたいことがあるならやってみたらいいし、もし悩んだら少しでも興味を持った方を選ぶというのもいいのではないかなと思います。

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キャリアステップ

配属先 ストーリー
2015.4-2016.3 研修で技術部に配属され醸造のことや機械について学ぶ。 2か月間 大手焼酎メーカー様へ研修行きました。
2016.4-2017.3 技術部機械設計グループに配属され圧力容器関係の仕事を担当。 長野県内の仕事も担当するようになり担当機械関係なく実施に携わった。
2017.4-2017.9 研修時の大手味噌メーカー様の空気輸送設備実機や別のお客様の甘酒設備を担当。 仕事のボリュームもあり苦労したが最後の設計の仕事であったこともありかなり印象に残っている。
2017.10-2018.3 技術営業部へ異動。 1週間 日本酒メーカー様へ研修に行き、清酒の製造工程について学ぶ。
2018.4-2019.3 技術部の時よりも関わる案件数が増える。 大型案件もあり、実際に現場にて対応をすることで知識量が増加。協力業者との連携も多くいい経験になった。
2019.4-2020.3 展示会FOOMAの企画担当。 将来を見据えた会社のビジョンにいち早くふれることができた。
2020.4-現在 新型コロナウイルスの影響により電話やWeb会議などを利用した営業活動に。 発酵食品には免疫効果が期待されることから味噌業界の動きが活発になっている。
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1日のスケジュール


8:00  メール確認、一日の作業内容確認

9:00  見積作成、営業資料作成

17:00  計画案件の概算設計、工事内容の打ち合わせ

19:00  退社

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