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井上 周子

岡山大学 大学院 自然科学研究科専攻 卒
2007年4月 入社
プロセス開発部 係長

新素材開発プロジェクトリーダーに

SDGsという言葉を知っていますか?
当社は、2019年に開発ビジョン2050を策定したと同時にSDGs宣言をし、
2:飢餓をゼロに
3:すべての人に健康と福祉を
12:つくる責任 つかう責任
13:気候変動に具体的な対策を
など、8つのゴールに対して一企業としてどんな取り組みができるか話し合っています。

まだ詳しくはお話しできませんが、今私が携わっている新素材開発は、微生物のバイオプロセスを高度に応用利用して有用素材を生産すること、そして安定して生産することがゴールです。
この取り組みは、化石資源に頼りすぎない製品の生産や海洋環境の改善にも繋がり、ものづくりが環境破壊に及ぼす影響を軽減していく画期的な仕事と思っています。
2019年から始まった当社としても新たな挑戦となるプロジェクトですが、中心的な役割を任せていただき、現在は、培養や物質の定量テストを行いながら、実機の仕様検討をしています。
手探りの部分も多いですが、何ができるか模索し、大学や協力機関と連携しながらプロジェクトを遂行しています。
FTA_SDGs
大学で学んだ知識を生かせる仕事につきたかった
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大学院では自然科学研究科を専攻し、「酸性多糖PS-1における根粒菌−植物生態系への効果」をテーマに研究をしていました。
大学で学んだことを生かせる仕事はないか、と就職活動をしていたとき、醸造機械を作っているフジワラテクノアートという会社に出会いました。
選考過程で行われた研修で、とても良い人間関係ができている会社だなと感じたこと、女性社長であったことが決め手です。

入社してすぐに製造部で研修させていただき、固体培養装置の組立を経験しました。
醸造機器製作を支える技術(溶接、機械加工など)はたくさんありますが、ひとつづつベテラン先輩から教わりました。
据付現場に同行させてもらったこともあります。
その後、技術開発部(当時)に配属されました。そして固体培養装置による培養テストや焙炒テスト、原料処理テストなどを行うなかで、熱管理士の資格も取得しました。
仕事で迷うときも仕事が助けてくれた
以前、海外大手メーカーとの契約時に、当社の固体培養装置での培養を実際に見ていただくための培養テストをしたことがあります。深夜作業になり、心身ともに大変でしたが、お客様に満足していただき、受注の手助けになったと他部署メンバーから喜んでもらえ、とても嬉しく思いました。ちょうど仕事で色々迷っていた時期でもあり、励みになりました。

その後、国内外の特許、商標、意匠の申請業務を任されましたが、入社時の現場経験が非常に役に立ちました。
申請をすればすべて許可されるわけではなく、拒絶として差し戻しをされたりもします。審判に携わる機会もありました。
各国における知的戦略の重要性を感じています。

今進めている新素材開発でも、入社13年の積み重ねてきた経験が大いに役立つと思っています。


※SDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)
 2015年9月の国連サミットで採択され、持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、フジワラテクノアートも企業として積極的に取り組んでいます。
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キャリアステップ

配属先 ストーリー
2007.04- 研修で固体培養装置の仕上げ組立を学ぶ。 この経験は後々の特許出願の際に非常に役に立った。
2007.11- 技術開発部(当時)に配属。固体培養装置による培養テスト、焙炒テスト、原料処理テストなどを行う。 国内外の特許、商標、意匠の出願、拒絶対応、審判にも携わった。
2019.03-   はじめての出産を経験。
2020.04- プロセス開発部に復帰。新素材開発プロジェクトに参加。 ワーキングママとして奮闘中!
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1日のスケジュール


8:00  培養テスト(新素材プロジェクト)

9:00  テスト結果まとめ、実験計画の検討

11:00  客先対応

12:00  昼食

13:00  Web会議(プロジェクトの協力先と)

15:00  特許拒絶対応

15:45  退社(育児短時間勤務制度を利用)

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