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久岡 玲子

京都大学 大学院 理学研究科生物科学専攻 単位取得退学(理学博士)
2011年12月 入社
経営企画室 係長

開発のタネ探し

会社のビジョン実現に向けて
現在、当社の開発ビジョン2050「世界で【微生物インダストリー】を共創」の実現に向けた各種取り組みに携わっています。

社内に対しては、ビジョンを社内に浸透させるためのワークショップの開催や、開発内容を知ってもらうための動画プロジェクトなどに関わらせてもらっています。また、ビジョン達成に必須であるアイデア創発の一環として職務発明規程を策定・運用したり、出てきたアイデアを守り活かすための知財戦略なども行っています。そのため、社内制度を利用して知的財産管理技能士の資格も取得しました。

経営企画室所属ですが、開発プロジェクトにも参加させていただいています。プロジェクトの一つである情報リサーチのリーダーとしては、現在そして未来の開発に必要な情報収集を行い、社内共有をしています。私が見つけてきたネタが新プロジェクトとして立ちあがったこともあります。情報リサーチ以外にも、4つのプロジェクトのメンバーに入れていただき、浅く広くやらせてもらっています。

社外に対しては、学会やビジネスマッチングに参加したり、オープンイノベーションサイト等へ登録するなどして、開発ビジョン実現のために必要な新規人脈や共創先を開拓中です。 2020年の新型コロナウイルスの流行以降、オンライン開催が増え、今まで距離や移動時間がネックとなり参加できなかったシンポジウムなどを受けることが可能になり、地方にいながらもより多くの情報を手軽に入手できるようになりました。
FTA_SDGs
醸造以外の分野へ
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結婚を機に岡山へ移住し、大学で得た生化学の知識が活かせ、苦手だけれど好きな機械にも関係ある仕事ができるのではと思い、フジワラテクノアートに入社しました。

入社時は開発部に配属され、当時開発中の粉体殺菌装置ソニックステラの試運転、改造図面の作図、制御プログラムの改造など、多岐にわたって手伝わせてもらえました。装置の運転、機械の解体、洗浄といった作業を繰り返す中で、工具の使い方を覚えたり、機械部品の名称や構造を学ぶことができました。(洗浄するためにつかんだスポンジにムカデがいて、噛まれたことがあります。人事総務部に相談にいったところ、ムカデのアルコール漬けなる手作り薬が出てきて、とてもよく効きました!!様々な知恵や引き出しを持った人材がいる会社です。)

その後、新規の固体培養に関する開発に従事しました。
お客様や他機関と答えのない新しいことに取り組むことはとても楽しかったです。
私が入社以来携わってきた粉体殺菌や固体培養という当社独自の技術は、食糧だけにとどまらず、環境やエネルギー問題の解決にも役立つと信じています。
「微生物」がキーワード
フジワラテクノアートが得意とする微生物の固体培養技術は、醸造以外の分野にも広く応用できると考えています。
その具体例の一つが、機能性飼料プロジェクトで進行中の飼料分野です。今後の世界を想像したとき、「微生物」は、多くの社会問題を解決する手段の一つになり得ると思っています。微生物の食飼料化を実現する機械やシステムの開発は、私の夢でもあります。

当社は1990年代から産学官連携による研究開発を開始し、積極的に取り組んできています。
開発ビジョン2050にある【微生物インダストリー】は、持続可能で心豊かな循環型社会にフジワラテクノアートが貢献するための大切なキーワードです。

これからさらに挑戦的な研究開発が加速します。
私自身もどんどんチャレンジし、頭を打たれたとしても、何かのせいにせず諦めないことが大切だと思っています。
「自分の道は自分で切り開く」精神で取り組んで行きます。
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キャリアステップ

配属先 ストーリー
2011.12- 研修で粉体殺菌装置ソニックステラの開発に参画。 機械部品の名称や構造を学ぶことができた。
2012- 技術開発部に配属。粉体殺菌装置や新規の固体培養に関する開発業務に従事。 機能性飼料プロジェクト立ち上げにも関与。
2017- 経営企画室に異動。開発のタネの探索を担当。 開発プロジェクト推進のために奮闘中!
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1日のスケジュール


8:00  その日、最も大事な仕事(前日に決めておく)

9:00  情報収集(ネット、雑誌、書籍等)

10:00  考案

11:00  会議

12:00  昼食

12:45  資料作成(午前の考案を第三者に伝えるため)

15:00  Webシンポジウム聴講

終了後帰宅

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