加圧蒸煮(加圧蒸し)・冷却
連続加圧蒸煮装置は、醤油や味噌原料の脱脂大豆や丸大豆、みりん原料の米など加圧蒸煮が必要な工程で、食品だけでなく薬品・飼料等様々な業界で用いられている機器です。
フジワラテクノアートの加圧蒸煮装置は数種類ありますが、全体で今日までに1,000基以上の導入実績があり、高い品質と性能で信頼を得ています。
醤油用としての例では、散水、予熱、加圧蒸煮の各工程は原料が均一に処理されるように工夫されており、そのことが高圧短時間処理と相まって高い窒素利用率を実現しています。
ロータリーバルブは横型タイプと竪型タイプが用意されており、用途により選択できます。
特に竪型タイプは丸大豆処理における排出用ロータリーバルブとして高い評価を得ています。
尚、本装置は業界における原料歩溜りの向上と製品コストの引き下げ及び合理化に大きく貢献したことにより、食品産業技術功労賞、自動化機械開発賞、科学技術庁長官賞など数々の栄誉ある賞を受けています。また、特許、実用新案などの数多くの工業所有権を有しています。
1. 脱脂大豆、丸大豆、米、麸など兼用処理できる。
2. 連続式のため
●大幅な作業時間の短縮と能率アップ。
●蒸煮後の原料を連続かつ速やかに冷却することが可能となり、高品質化がはかれる。
●自動制御により無人化運転が可能。
●バッチタイプに比較して電力及び蒸気の負荷が平準化し、ボイラーなどの容量を小さくできる。
●原料処理量に対して設置面積が小さい。
3. ネットコンベア方式のため
●蒸煮滞留時間が厳守できる。
●原料の損傷がなく高品質蒸煮ができる。
●特に丸大豆は練られることがない。
●ネットコンベア上で移送中の原料は疎の状態で堆積されており、原料1粒1粒の蒸煮条件が均一となる。
●缶壁内面に発生するドレンが原料の中に入らない。
4. ロータリーバルブは
●横型と竪型タイプがあり、用途に応じて選択できる。
●竪型タイプは特に丸大豆処理のとき、大気圧中に排出されるときの衝撃による潰れが非常に少ない。
●横型タイプは、
・非接触微小隙間シールのため、長期に安定して良好なシール性を維持。また、耐久性も大。
・ロータとケーシングとの間の微小隙間は自動調整方式。
・ロータの水冷化と原料付着防止機構の採用により確実かつスムーズな原料移送が実現。
・従って、運転後の洗浄は非常に容易。
5. 洗浄・点検が完全にできる
蒸煮缶の両端は全開閉蓋のため内部が完全に洗浄でき、また、点検・検査・修理が容易。
【 醤油用脱脂大豆処理の場合の特長 】
●各工程で原料1粒1粒まで均一かつ完全に散水・予熱・脱気・加圧蒸煮が可能であり、高圧短時間蒸煮と相まって高い窒素利用率と高い品質を実現。
●滞留時間の短縮化と容積効率の向上で装置がコンパクト化。
●ロータリーバルブの高いシール性とロータリーバルブ冷却水を散水に利用することにより、省エネシステムが実現。
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