名城2

Interview

Interview

ナシロ

キャリア採用
九州大学大学院 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 卒業
2019年2月
技術部 機械設計グループ

バイオ研究から設計へ。挑戦と「自分のペースに合った」働き方を両立

現在の担当業務について教えてください。
機械設計グループで、CADを使って機械の設計をしています。主に製麹装置の一部の図面化とメンテナンスに必要な図面作成を担当しています。
設計した図面をもとに機械装置が作られ、それが動くのを目の当たりにできる仕事は、なんとも言えず楽しい。お客様の意向を設計に反映し、完成した機械を使われたお客様に「いい機械です」と喜んでもらえるのも嬉しいですね。これは、前職の研究職では味わえなかった喜びです。
仕事で心がけていることは?
「こうすべき」とされているルールが、一般的なルールかローカルルールなのか、一旦立ち止まって考えるようにしています。そうすることで、ときに機械の改善や設計の見直しにつながることがあります。
問題なく作動する機械でも、過剰なパーツが組み込まれていたり、洗浄性や省エネの観点から改善できる部分があったりするものです。既存の設計を踏襲するばかりでなく、より良い設計を追求する姿勢を大切にしたいと考えています。
入社の経緯を教えてください。

結婚して岡山に住むことになり、転職先を探していました。元々は微生物系の研究職に就いていましたが、研究の過程で微生物を培養する機器にも興味が出てきて、これを機に機械を扱う仕事をしてみたいと思いました。


入社前後でギャップはありましたか?
働き方の面では、全くと言っていいほどギャップがありませんでした。
入社後、産休・育休を取得し、現在は時短で働いています。個々人の裁量で働き方を調整できて、周囲も打ち合わせの時間などを調整してくださるので、仕事に差し支えることもほとんどありません。会社全体に有給休暇を取得しやすい雰囲気がありますし、子どもの急病などにも対応しやすいです。
上長や役員との距離が近く、日頃から気軽に話せることもありがたいです。残業していると、副社長から「がんばってるね。大丈夫?あまり遅くならないように帰りなさいね」と労いの言葉をかけてもらうこともあります。副社長や専務が同じフロアで執務をされていて、部署間の垣根もなく、仕事のことも生活のことも周囲に相談しやすい環境です。

ひとつギャップを挙げるとしたら、開発グループに配属されると思いきや設計グループに配属されたことでしょうか。CADを使うのも初めてで、入社当初は機械設計技術も皆無でしたから、配属されたときにはびっくりしました!
でも「いろんなことをしてみたい」と思って入社したので、新しいことに挑戦するいい機会になりました。最初は分からないことだらけでしたが、フジワラものづくり塾で物理分野の基礎を学び、先輩や上司からアドバイスをもらいながら設計技術を身に着けていきました。
名城3
ご自身の成長を感じたエピソードがあれば、教えてください。
設計グループに配属されて2年目、初めて小型の製麹装置全体の設計を任されたときのことです。それまで部分的な設計しかしたことがなかったので、全体を設計する上でのスケジュール配分を見誤ってしまいました。体調不良も重なり、いよいよ窮地に追い込まれる中、「なんとかお客様にお届けしなくては」という一心で任務をやり遂げました。
最後まで走り抜けられたのは、各部署の仲間が奔走してくれたおかげです。皆がいなかったら力尽きていたことでしょう。この経験を経て、ボリュームの多い仕事でも全体像を見て、段取りを組めるよう心がけています。
フジワラテクノアートで働く醍醐味や魅力は?
設計の仕事に関しては、工場が隣接しているため、設計した機械をすぐに見られる醍醐味があります。例えば「扉を開けようとしたら意外と重さがある」など、図面だけでは分からない使用感を確認できることは「使いやすい機械」を設計する上でとても役に立ちますし、成果物が見えるとモチベーションも上がります。工場の方々は皆さんおおらかで、最初のうちボルトとナットの違いも分からなかったような私にいろいろと根気強く教えてくれました。

会社の規模がちょうど良く、部署間の風通しがいいところも、フジワラテクノアートならではの魅力です。設計は、機械装置を作る工程の上流にある仕事で、ミスや見落としが最後まで響く責任重大な工程です。ミスしないよう最大限に心がけていても、人間なので見落とすこともあります。
すると、例えばまず調達の部署からフィードバックが返ってきて、続いて加工段階で「ここを削って調整しましょう」と対応してもらえたりします。会社全体のリカバリー能力がとにかく高い。ピンチになったら早めにSOSを出すようにしていますし、助けを求めやすい職場です。
これから挑戦してみたいことは?
まずは、設計だけでなく解析もできるスキルを身に着けたいです。製麹装置の条件設定には、通風が大きく影響します。このため、お客様にとっても重要な指標の一つです。通風を解析できれば、お客様により良い結果を出せる機械設計ができるようになります。将来的には、3Dモデリングを使った解析、さらにはゼロからの設計・図面化も手掛けられる設計者を目指したいです。
最後に、フジワラテクノアートに興味がある人へのメッセージをお願いします。
フジワラテクノアートは、「勉強したい」「主体的に仕事したい」という思いを応援してくれる会社です。私の場合、設計の知識も技術もゼロだったところから、こうして設計の仕事を任せてもらえるようになりました。新しい業界や職種に興味があるけれど迷っているという人には、「やりたいことをやるのが一番!」とお伝えしたいです。
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1日のスケジュール


9:00  始業、製造部からの問い合わせ対応

11:00  ユニットミーティング

12:45  図面作成、出図作業、修正図作成

17:00  退社

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