固体培養技術

匠の技を取り入れた固体培養技術

 醸造では麴を使用し酵母の醗酵を行います。麴には米を培地とした米麴、大豆と小麦を培地とした醤油麴等があり、麴菌が生産する酵素群がその後の酵素過程で重要な役割を果たします。麴と原料と酵母は醗酵タンク内で混ざり合い、麴から出た酵素が原料のタンパク質や糖を分解し、酵母がその分解した栄養源を利用して醗酵が進みます。

 醸造製品の品質を決定するこの麴づくりにおいて、フジワラテクノアートは卓越した技術力を誇ります。吟醸・大吟醸麴の製麴自動化を実現した完全無通風自動製麴装置をはじめ、洗穀・吸水・蒸煮・製麴・出麴を同一容器内で行うドラム式自動製麴装置、完全無菌化を実現した固体培養装置など、あらゆるご要望にお応えする自動化システムを実現します。

回転式自動製麴培養装置

製造において最も重要なのが製麴工程で、麴の良否が品質の決め手となります。フジワラテクノアートでは、醸造の核心的技術として多種多様な製麴装置を開発してきましたが、その中でも盛込から出麴まで完全自動、無人化運転を実現した回転式自動製麴装置は技術の粋を集めた自信作です。小容量処理から大容量処理まで対応し、職人の経験と技をプログラム化したベクトル制御により、最適な温度、湿度管理のもとで高品質の麴造りが可能。また、無菌固体培養システムも完成し、すでに実用化しています。

盛込、手入、出麴作業など、製麴の全行程を完全自動で無人化運転できます。要部材質はステンレスで耐久性にすぐれ、清潔。装置の細部まで掃除、洗浄、殺菌がしやすい構造で、自動洗浄装置の取付も可能です。

[ 受賞 ]
S58.4.第42回注目発明の「科学技術庁長官賞」(回転式自動製麴装置)
H16.12.食品産業新聞社より「第34回食品産業技術功労賞」(高層堆積式回転円盤自動製麴装置)

VEX方式完全無通風自動製麴装置

吟醸用、大吟醸用の麴は高い品質が要求され、従来、蓋麴法に代表される3cm程度の薄盛製麴が人手によって行われてきました。「完全無通風自動製麴装置」はこの蓋麴法の考え方を巧みに利用し、層厚を6cmとし麴層の上面と下面からほぼ均等に水蒸気を放出させ、その水蒸気潜熱で品温をコントロールします。

[ 受賞 ]
H12.12.食品産業新聞社より「第30回食品産業技術功労賞」(完全無通風自動製麴装置)
H16.2.機械振興協会より「第1回新機械振興賞」(完全無通風自動製麴装置)
H16.9.日本食糧新聞社より「第7回日食優秀機械・資材賞」(完全無通風自動製麴装置)

粉体種麴供給装置

麴造りに欠かせない種麴の散布。粉体種麴供給装置は少量の種麴も定量に供給することが可能です。従来は冷却機出口部で種麴を散布する方式が一般的でしたが、本体から離れた場所へ種麴を供給できる空気輸送装置接続方式を開発。空気清浄・湿気除去ユニットの採用により、安定した種麴の供給とともにクリーンな環境を実現します。

[ 受賞 ]
H20.11.食品産業新聞社より「第38回食品産業技術功労賞」(粉体種麴供給装置)


株式会社フジワラテクノアート

フジワラテクノアートは、醤油、味噌、清酒、焼酎などの醸造分野で、醸造機械のパイオニア企業として麴づくりの全自動無人化への道を切り開きました。以来、そのオンリーワンの技術力が高く評価され、国内において製麴能力で約80%のシェアを占めるに至っています。
日本の食文化のグローバル化に伴い、世界20数カ国へ製品を輸出。さらに、醸造分野で培ったノウハウを活かし、濾過・粉体殺菌機械を開発。一般食品業界やバイオ業界への取組みを行うなど、卓越したプラントエンジニアリング力で豊かな食の未来を拓きます。